考古学方法論３

授業概要	「モノ（考古遺物）」の正しい観察方法を学ぶ。また、約40年にわたる発掘調査業務経験・考古学研究実績を教員が、出土遺物の基礎的整理方法・技能を指導する。
授業のねらい・到達目標	「モノ（遺物）」の観察法を理解し、遺物整理方法とそれに必要な技術を体得し、遺物を評価する観察力を養う。それによって各種発掘調査報告書の内容を理解できる知識を習得する。この科目は文理学部（学士（文学））のディプロマポリシーDP6及びカリキュラムポリシーCP9に対応しています。
授業の方法	実習を通し、「モノ（遺物）」の形態・製作技法・文様などの観察から、製作技法、用途などを読み取り、正しく観察・図化するとともに、自分の言葉でその特徴を評価し、第三者へ伝達する初歩的方法を体得する。尚、本授業の事前・事後学習は，合わせて１時間の学習を目安とします。
履修条件	考古学方法論1必修（考古学方法論1～4の全履修を希望する）

授業計画
1	埋蔵文化財と考古学－発掘調査から報告書作成までのプロセスを理解する。
2	考古学研究の基礎的方法（分類学・型式学・層位学）を理解する。
3	遺物洗浄実習（1）－モノの状態に適した洗浄法を体得する。
4	遺物洗浄実習（2）－モノの状態に適した洗浄法を体得する。
5	遺物注記実習（1）－適切な注記方法を体得する。
6	遺物注記実習（2）－実習を通して土器の情報を見出す
7	遺物接合実習（1）－各遺物に適した接合法を理解する。
8	遺物接合実習（2）－破片観察と回転体の接合を体得する
9	遺物補修・復元実習（1）－石膏を使用した方法を体得する。
10	遺物補修・復元実習（2）－復元と調整方法を体得する。
11	縄文原体復元・施文実習－縄文土器施文技術を理解する
12	縄文土器拓本・断面実測実習－拓本法による情報伝達方法を体得する。
13	縄文土器実測実習（1）－実測方法の基本を理解し、表現できるようになる。
14	縄文土器実測実習（2）－遺物にきざまれた技術を理解し、表現できるようになる。
15	遺物の観察・評価－観察・実測を通して、情報を伝達する力を体得する。

その他
教科書	なし
参考書	なし
成績評価の方法及び基準	レポート(30%)、授業参画度(70%) レポートは、第13回で課題を提示、第15回までに作製し、第15回での発表を合わせ評価します。事業参画度は、実習への取り組み姿勢、実習成果物の完成度、正確性、観察表現力で評価します。
オフィスアワー	授業終了時