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科目名 | 美学史4 | ||||
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教員名 | 桑原俊介 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 1・2 | 開講区分 |
文理学部
(他学部生相互履修可) |
科目群 | 哲学科 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業概要 | 19世紀末から現代にいたる美学の歴史を概観する。美術・芸術の劇的な変化にともない、美学も多様な展開を見せる。授業の後半では特に、芸術の置かれた具体的な社会的・経済的・政治的・メディア的な状況の下で芸術を思考する理論を選んだ。21世紀の最新動向である新実在論まで視野におさめる。 |
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授業のねらい・到達目標 | 19世紀末以降の美学の主だった理論を概観し、その流れを整理することができるようになる。また、芸術に関する多様なアプローチを学ぶことで、芸術を多様な観点から理解・体験することができるようになる。 この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP6及びカリキュラムポリシーCP9に対応しています。 |
授業の方法 | 講義形式。プリントと板書を基本とするが、必要に応じて視聴覚メディアを利用する。 本授業の事前・事後学習は,各2時間の学習を目安とします。 |
授業計画 | |
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1 |
導入:18世紀における美学の誕生。19世紀美学の概観 【事前学習】事前にシラバスを確認しておくこと。 【事後学習】バウムガルテンの美学とそれ以降の美学の違いを整理しておくこと。 |
2 |
ニーチェ(1):感性の新解釈:真理と仮象 【事前学習】知性と感性の関係、存在と生成の関係を調べておくこと。 【事後学習】感性と遠近法主義との関係を復習すること。 |
3 |
ニーチェ(2):アポロン的・ディオニュソス的 【事前学習】ギリシア悲劇に触れておくこと。 【事後学習】この図式を具体例に適用して考えてみること。 |
4 |
ハイデッガー:芸術作品の根源:芸術と真理 【事前学習】芸術は真理を表すことができるか考えておくこと。 【事後学習】世界と大地の関係を復習しておくこと。 |
5 |
パノフスキー(1):イコノロジー、擬形態(盲目のクピド) 【事前学習】デューラーの《メランコリア I 》を見ておくこと。 【事後学習】イコノロジーをイコノグラフィーとの関係で特徴づけること。 |
6 |
パノフスキー(2):象徴形式としての遠近法、ゴシック 【事前学習】絵画における遠近法は自然かどうか考えておくこと。 【事後学習】感性の制度性に関して、絵画以外のジャンルの具体例にそくして考えてみること。 |
7 |
現代の芸術(美術)の展開:印象派、デュシャン、ウォーホル 【事前学習】現代アートに触れておくこと。 【事後学習】大きな流れを整理すること。 |
8 |
ベンヤミン:複製技術、パリ、写真 【事前学習】20世紀前半のメディア状況に関して調べておくこと。 【事後学習】メディアと知覚の様式に関して、多様なジャンルにそくして具体的に考えてみること。 |
9 |
アドルノ:啓蒙の弁証法 【事前学習】啓蒙(主義・思想)とは何か調べておくこと。 【事後学習】ベンヤミンとの関係で再考すること。 |
10 |
グリーンバーグ:絵画のモダニズム 【事前学習】絵画のイリュージョニズムを調べておくこと。 【事後学習】マイケル・フリードとの関係で復習すること。 |
11 |
分析美学:芸術の定義、制度論 【事前学習】芸術とは何か、自分なりの意見をまとめておくこと。 【事後学習】制度論を、実際の現場にそくして再考すること。 |
12 |
ダントー:芸術の定義、物語論、芸術の終焉論 【事前学習】芸術は終焉しているか否か、自分なりの意見をまとめておくこと。 【事後学習】芸術の定義の妥当性を、自分なりに検証してみること。 |
13 |
フーコー:言葉と物、作者・主体、視ることの制度性 【事前学習】作品の作者・受容者の主体性について自分なりに考えておくこと。 【事後学習】フーコーの理論を、具体例にそくして考えてみること。 |
14 |
ボードリヤール:消費社会、スペクタクル、シミュレーション 【事前学習】ベンヤミン、アドルのを復習しておくこと。 【事後学習】ボードリヤールの理論を、具体例にそくして考えてみること。 |
15 |
ハーマン:新実在論。第一哲学としての美学 【事前学習】カントの相関主義について調べておくこと。 【事後学習】ハーマンの理論を、具体例にそくして考えてみること。 |
その他 | |
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教科書 | 使用しない |
参考書 | 授業内で紹介する。 |
成績評価の方法及び基準 | レポート(80%)、授業参画度(20%) 授業参画度は、毎回のリアクションペーパー等で評価します。 |
オフィスアワー | 授業終了時 |