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科目名 | 地域研究4 | ||||
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教員名 | 六辻 彰二 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2~4 | 開講区分 | 文理学部 |
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択 |
授業テーマ | 本講義の目的は、アフリカが抱える諸問題についての概説にある。長く「暗黒大陸」と呼ばれてきたアフリカは、近年では 豊富な天然資源などで国際的な関心を集めている一方、貧困、内戦、独裁といった負の課題にも事欠かない。本講義ではこ れらの諸問題を、できるだけ偏らずに捉え、現代のアフリカに対する理解を深めることを目指す。 |
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授業のねらい・到達目標 | アフリカを取り巻く政治、経済、社会、国際関係を把握する。開発途上国の視点から世界をみる。 |
授業の方法 | パワーポイントを用いた講義を行う。講義資料は毎回Blackboardから各自でプリントアウトして持参してもらうスタイルをとる。また、3回の小テストを行い、授業内容の理解を確認する。主体的な取り組みが求められる。 |
事前学修・事後学修,授業計画コメント | 講義資料を事前に配布するので、目を通しておくこと。授業後、できるだけ早いタイミングで講義資料を読み直すこと。 国内ニュースだけでなく、ロイター通信、AFP通信、CNNなどのウェブサイト(日本語あり)で国際ニュースを随時チェックしておくと、講義内容を把握しやすい。 |
授業計画 | |
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1 | 導入:アフリカの地理的、歴史的な特性についての概略を紹介し、次回以降の講義内容の鳥瞰図を提供する。 |
2 | 独立前史:現代のアフリカの基本構造は、植民地化の過程で生まれた。15 世紀から20 世紀半ばまでのアフリカの歴史を、ヨー ロッパ史の影として解説する。 |
3 | 独立のパターンと意味:植民地化の歴史とともに、今日のアフリカの基本構造を生み出した、国家としての独立を検討する。 |
4 | エスニシティと国家:独立後のアフリカ諸国は、政治的には独裁、経済的には計画経済への道を突き進むこととなった。独立後のアフリカ諸国に共通した文化的、国際関係的な背景から、これらを解説する。 |
5 | 独立後の混乱と停滞:経済的に停滞した1970年代のアフリカ諸国ではクーデタが頻発した。クーデタは単なる「軍の暴走」ではない。その背景にある政治・経済・社会的な要因を探る。 |
6 | 冷戦期の武力紛争:冷戦期にアフリカで武力紛争が多発した構造について、国内的要因と国際的要因の双方から検討する。 |
7 | 転換点としての構造調整計画:1970 年代の石油危機は、アフリカ経済にとって大きな転機となった。経済改革を余儀なくされたダイナミズムを検証する。 |
8 | 民主化の始まり:冷戦終結はアフリカに民主化をももたらしたが、それは必ずしも想定された結果をもたらさなかった。アフリカ諸国における民主化の主な特徴を整理する。 |
9 | 構造調整計画の功罪:1980年代以降のアフリカにおける市場経済化が、経済成長を促すとともに貧困問題を深刻化させた状況について検討する。 |
10 | 冷戦後の武力紛争:冷戦終結後のアフリカでは、武力紛争が長期化、大規模化しやすいいくつかの変化が生まれた。これらを検討し、あわせて紛争解決のための取り組みを紹介する。 |
11 | 最後のフロンティア:2000 年代以降、援助対象としてだけでなく、経済的にもアフリカに関心が高まった状況について取り上げる。 |
12 | 「新たな争奪戦」:経済的な関心の高まりとともに、各国によるアフリカ進出が加速する様相とその影響を考察する。 |
13 | 到達度の確認 |
14 | 成長の影にある変動:現代のアフリカでテロと内戦が拡散する構造と、これに対する国際的な協力について検討する。 |
15 | 試験の解説とまとめ |
その他 | |
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成績評価の方法及び基準 | 試験(70%)、Blackboradを通じた3回の小テスト(30%) |
オフィスアワー | 質問などは授業終了後に受け付けるほか、メールでも対応する。[email protected] |