力学１

授業テーマ	古典力学の体系と重要概念
授業のねらい・到達目標	「力学入門」で身につけた力学の基礎の上に立って、角運動量・多粒子系の力学・剛体の力学の初等部分・惑星の運動といった内容に進む。これらを学ぶことを通して、物理学の典型的な考え方・方法を身につけ、角運動量などといった物理学の重要概念を良く理解することを目標とする。
授業の方法	講義形式での説明が中心だが、問題演習も交える。なお、プロジェクターを使ったプレゼンテーションと板書を併用して授業を進めるが、プレゼンテーション資料については授業時間外でも参照可能な形で（e-Learningシステムを使って）受講者に公開する。
事前学修・事後学修，授業計画コメント	事前に教科書・参考書の該当部分を見て概略を掴んでおくことが望ましい。なお、演習問題を扱う回の前には、必ず問題（e-Learningシステムで事前に参照可能）を見て自力で解答することを試みること。授業後は必ずプレゼンテーション資料（e-Learningシステムで授業後に参照可能）を参考にして学習内容を復習すること。

授業計画
1	力学入門で扱った範囲のまとめと補足
2	粒子系（その１：質量中心、粒子系に対するニュートンの第２法則）
3	粒子系（その２：運動量、運動量の保存）
4	衝突（力積と運動量、１次元での衝突問題）
5	第２回から第４回までの内容に関する演習問題の解説と質疑応答を行い内容の理解を深める
6	粒子の円運動、固定軸まわりの剛体の運動、慣性モーメント
7	剛体の転がり、第６回から第７回までの内容に関する演習問題の解説と質疑応答を行い内容の理解を深める
8	前半の内容に関する理解度確認テストとその解説
9	ベクトル積、トルク、角運動量
10	粒子系の角運動量とその時間微分、剛体の回転の運動方程式、角運動量保存則
11	万有引力
12	ケプラーの法則の導出
13	第８回から第１２回までの内容に関する演習問題の解説と質疑応答を行い内容の理解を深める
14	後半の内容に関する理解度確認テストとその解説
15	力学入門、力学１で扱わなかったことの概要（力学２への橋渡しを兼ねて）

その他
参考書	兵頭俊夫『考える力学』学術図書出版社 2001年 D.ハリディ、R.レスニック、J.ウォーカー『物理学の基礎 [1]力学』培風館 2002年川辺哲次『ファーストステップ力学物理的な見方・考え方を身に付ける』裳華房 2017年
成績評価の方法及び基準	授業内テスト(70%)、授業参画度(30%)
オフィスアワー	授業時間内では時間的に処理しきれない質問等については、可能な限り火曜日午後（13時30分から17時ごろまで）に対応する。