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科目名 平成28年度以降入学者 |
中国社会研究1 | ||||
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科目名 平成27年度以前入学者 |
中国社会研究1 | ||||
教員名 | 及川 淳子 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 中国語中国文化学科 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業テーマ | 現代中国における「市民社会」――国家と社会の関係を考察する。 |
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授業のねらい・到達目標 | この授業では、「市民社会」をキーワードとして、現代中国における国家と社会の関係について考察する。近年、中国社会が多様化し、複雑化する中で、様々な利害の調整は困難を極めており、社会の安定維持は中国共産党政権の最重要課題になっている。特に、国家と社会の関係に大きな変化が生じていることに着目する必要がある。 中国社会は党と政府によって一元的に管理されているが、経済発展にともなって人々の意識や行動様式も急速に変化している。とりわけ、インターネットの普及により、情報へのアクセスや個人の発信力も激変している。食品の安全や環境保護など、生活に関わる身近な社会的課題に対する当事者意識や納税者意識の高まりは、今後、「市民社会」の形成に向けた重要な推進力になると思われるが、一方で、権力との緊張関係もさらに高まっていくだろう。そこで、この授業では、近年、中国の社会変化を象徴する具体的な事例を参照し、現代中国社会に対する理解を深めたい。 対話型の授業と学期末のレポート作成により、①中国語の応用力、②問題発見能力、③自分の意見を表明する積極性と論理性を高めることを目標とする。 |
授業の方法 | 中国の社会変化を象徴する事例研究のテーマを設定し、ニュース映像やドキュメンタリー番組などの映像資料を参考に、対話型の演習授業を行う。 受講生は、授業前に提示する事例研究のテーマについて、あらかじめ基礎的な知識を得るよう予習しておくこと。授業は、①概説、②映像資料の視聴、③ディスカッションを中心とする。毎回、授業終了時に課題を出すので、翌週の授業時に小レポートを提出し、これを平常点とする。学期末には、授業で扱う事例研究を参考に、各自が研究テーマを設定して、レポートを作成する。 |
事前学修・事後学修,授業計画コメント | 1.事前学習では、事例研究のテーマについて予習し、事実関係を整理しておく。 2.事後学習では、授業で議論した問題点について、「市民社会」の観点で自分の考えをまとめる。 3.中国語での資料収集、資料読解によるレポート作成を課題とするため、積極的に中国語を活用する学習姿勢が求められる。現代中国の諸問題について深く思考し、自分の意見を発表する積極性のある受講生を歓迎する。 |
授業計画 | |
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1 | 概論(1)現代中国の政治と社会 |
2 | 概論(2)現代中国のメディア事情 |
3 | 事例研究(1)「維権運動」 |
4 | 事例研究(2)2008年、四川大地震と北京オリンピック |
5 | 事例研究(3)2011年、高速鉄道事故 |
6 | 事例研究(4)2012年、反日デモ① |
7 | 事例研究(5)2012年、反日デモ② |
8 | 事例研究(6)歴史教育と歴史認識 |
9 | 事例研究(7)文化大革命をめぐる言論空間 |
10 | 事例研究(8)天安門事件と民主化運動 |
11 | 事例研究(9)劉暁波と「08憲章」 |
12 | 事例研究(10)「民生問題」とNGO |
13 | 事例研究(11)2016年、「雷洋事件」 |
14 | 事例研究(12)「市民社会」をめぐる言論空間 |
15 | 総論 |
その他 | |
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教科書 | プリント教材を配布する。 |
参考書 | 第1回の授業時に参考文献一覧を配布する。 |
成績評価の方法及び基準 | 平常点(20%)、レポート(60%)、授業参画度(20%) 授業でのグループ・ディスカッションなどを「授業参画度」、毎回の授業後に課す小レポートを総合的な「平常点」として、それぞれ成績の20%ずつを占め、合計40%とする。学期末レポートは、成績評価の60%とする。 |
オフィスアワー | 1.授業終了後、教室にて。 2.授業内でメールアドレスを伝えるので、個別に相談してください。 |
備考 | 日頃から中国に関する時事ニュースに注目し、できるだけ中国語で情報収集することが望ましい。 |