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権利擁護と成年後見制度1

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平成28年度以前入学者 権利擁護と成年後見制度1
教員名 山本 克司
単位数    2 学年 3・4 開講区分 文理学部
学期 集中 履修区分 選択
授業テーマ 権利擁護にかかわる法制度、成年後見制度、日常生活自立支援事業および権利擁護活動の実際を理解する。
授業のねらい・到達目標 人権尊重と現実的な個人の尊厳保障は、社会福祉の究極の目的である。現代社会において、DV、児童、障がい者、高齢者への虐待とともに、認知症、老老介護、介護殺人、社会的排除等、権利擁護の重要性は増すばかりであり、取り組むべき重要な課題となっている。本講義では、基本的人権の理解を中核にして、権利擁護の基本的理解を深めると共に、社会福祉士として、背景と課題を科学的に把握、分析した上で権利擁護活動の具体的実践を学ぶ。「権利擁護と成年後見制度1」においては、権利擁護の理解に不可欠な日本国憲法が保障する基本的人権の知識と社会福祉士の実務に不可欠な民法(家族法、契約法など)、行政法の知識を習得する。また、社会福祉士の活躍が非常に期待される地域包括支援センターの権利擁護活動の実践について、高齢者虐待防止を中心に高い専門性を習得する。
授業の方法 授業は講義形式で進めるが、より実践的な理解を深めるため演習を行う場合がある。社会福祉士国家試験科目であるため、国家試験の傾向と対策について話す場合がある。
履修条件 社会福祉士国家試験科目です。社会福祉士を目指す学生は可能な限り選択することがのぞまれます。「権利擁護と成年後見制度1」と「権利擁護と成年後見制度2」で1つの体系となっていますから、「権利擁護と成年後見制度1」受講後に、「権利擁護と成年後見制度2」を選択してください。
事前学修・事後学修,授業計画コメント 専門的な科目であり、可能な限り「高齢者福祉論1・2」を選択しておくことがのぞましく、もしくは、同等の学習をしておいてください。
「権利擁護と成年後見制度1」と「権利擁護と成年後見制度2」で1つの体系となっています。
授業計画
1 個人の尊厳と基本的人権の体系
2 基本的人権の歴史(自由権の歴史、社会権の歴史、日本における人権の歴史)
3 福祉現場と人権のかかわり(1)利用者の人権保障と人権調整
4 福祉現場と人権のかかわり(2)平等権の保障、財産権の保障
5 福祉現場と人権のかかわり(3)財産権の保障と成年後見制度、日常生活自立支援事業の関係
6 福祉現場と人権のかかわり(4)生存権の保障と生活保護
7 福祉現場と人権のかかわり(5)新しい人権(プライバシー権、自己決定権、知る権利)
8 権利擁護(アドボカシー)とは何か―権利擁護活動にかかわる組織と専門職
9 権利擁護にかかわる民法(1)判断能力の低下と契約、取消と無効
10 権利擁護にかかわる民法(2)判断能力の低下と代理、不法行為
11 権利擁護にかかわる民法(3)家族法、相続法の概要
12 福祉と行政のかかわり(1)高齢者虐待防止法の理解
13 福祉と行政のかかわり(2)行政作用法、行政救済法
14 高齢者虐待対応ソーシャルワークの概要、虐待防止ネットワークと体制整備
15 事例研究
その他
教科書 山本克司 『福祉に携わる人のための人権読本』 法律文化社 2015年 第初版
参考書 授業中に適宜指示する。
成績評価の方法及び基準 平常点(40%)、レポート(40%)、授業参画度(20%)
オフィスアワー 授業終了時。
備考 社会福祉士国家試験科目である。授業中の私語、テキストを忘れる等、授業態度に課題がある場合は、厳重注意を行う。

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