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批評研究方法論４

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平成28年度以降入学者 批評研究方法論４
平成27年度以前入学者 批評研究方法論４
教員名 高 榮蘭
単位数    2 学年 2～4 開講区分 文理学部
科目群 国文学科
学期 前期 履修区分 選択必修
授業テーマ 文化研究の現在
授業のねらい・到達目標 近年、テロなど暴力をめぐるニュースが絶えることはない。また、様々な形で他者に対する「嫌悪」の感情や言葉がはびこっている。これが、SNSなどソーシャルネットワークのあり方の変化と連動しながら、文化の変容をもたらすとともに、たくさんの物語を作り出している。このようなテクストが生成される仕組みを考えるためには、文学空間が如何に編成され、文学テクス トが如何に消費されてきたのかという問いを避けてはとおれない。この授業では、受講者を取り巻くメディアなど、より身近な話題を入り口としながら、上記のような「嫌悪」の感情をめぐる文化翻訳の戦略について考察する。それによって、ジェンダー・イメージとエスニック・アイデン ティティの立ち上げに「文学」をめぐる言葉がいかに関わってきたのかについて考えることができるだろう。
授業の方法 講義形式ですすめる。テクストはプリントを配布する。その他、映像や写真および参考資料を提示しながら論じていく。文章が長いものは前もって配布する予定である。当日までには必ず読んでくること。テーマの区切り毎に授業内容に関するレビューシートを書いてもらう。
事前学修・事後学修，授業計画コメント 1，授業で取り上げる小説やエッセイについて、事前に目を通して内容を把握する。
2，授業中に紹介した文献や作品について、自主的に調べ、通読する。
3，講義で扱った映像作品を自主的に鑑賞する。
4，上記の１～3について、簡単なまとめの記録を残す。
授業計画
1 文化研究の現状について
準備：言葉が入っている書物を検索し、目次を確認してくること。
2 星野智幸「呪文」：文脈を掘り起こす
準備：1回目に配布した資料を読んでくること。
3 星野智幸「呪文」：方法論を見出す
準備：2回目に配布した資料を読んでくること。
4 「呪文」関連映画をみる
準備：3回目に配布した資料を読んでくること。
5 村田沙耶香「殺人出産」：文脈を掘り起こす
準備：4回目に配布した資料を読んでくること。
6 村田沙耶香「殺人出産」：方法論を見出す
準備：5回目に配布した資料を読んでくること。
7 村田沙耶香「消滅世界」
準備：6回目に配布した資料を読んでくること。
8 「殺人出産」と「消滅世界」関連映画を見る
準備：7回目までに配布した資料を全部読んでくること。
9 李龍徳「死にたくなったら電話して」：文脈を掘り起こす
準備：李龍徳「死にたくなったら電話して」を読んでくること。
10 李龍徳「死にたくなったら電話して」：方法論を見出す
準備：9回目に配布した資料を読んでくること。
11 「在日」関連映画を見る
準備：10回目に配布した資料を読んでくること。
12 川上弘美「神様」と「神様2011」
準備：11回目に配布した資料を読んでくること。
13 川上弘美「神様2011」：方法論を見出す
準備：準備：12回目に配布した資料を読んでくること。
14 「神様2011」関連映画を見る
準備：13回目に配布した資料を読んでくること。
15 まとめ
準備：これまで配布したすべての資料を整理してくること。
その他
教科書 なし。主としてプリントを使用する。
参考書 授業時に適宜指示する。
成績評価の方法及び基準 平常点(40%)、授業内テスト(50%)、授業参画度(10%)
授業中に課すレビューシートの参加度（内容についての採点を含む)が平常点の基準となる。
オフィスアワー 開講時に伝える。

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