検索したい科目/教員名/キーワードを入力し「検索開始」ボタンをクリックしてください。
※教員名では姓と名の間に1文字スペースを入れて、検索してください。
平成28年度以降入学者 | 西洋史特講4 | ||||
---|---|---|---|---|---|
平成27年度以前入学者 | 西洋史特講4 | ||||
教員名 | 林 亮 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 史学科 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業テーマ | 中世ヨーロッパ世界における都市パリの役割 |
---|---|
授業のねらい・到達目標 | 古代・中世におけるパリという都市が、ガリアあるいはフランス王国という地域、ひいては中世ヨーロッパ社会に対して果たした役割やその位置付けについて、西洋古代・中世史の文脈の中で検討することで、ひとつの都市がどのように社会と関係しているのか、都市と権力の構造について、都市における諸文化など中世史特有の都市の役割と、一方で都市パリの特殊性について、学修します。また、この都市の歴史を軸とした中世ヨーロッパの歴史、特にフランス中世史のひとつの側面について、学修します。 |
授業の方法 | 講義形式で行います。毎回、配布プリントをもとに教科書の指定した範囲の理解を確認しながら、当該回のテーマに沿ってより深く考察します。原則として板書は行いませんので、教員の話す内容を主体的にメモに取る姿勢が必須となります。 第6回目の授業で小テストを行います。 なお、受講者の人数とその理解度に応じて、授業計画を若干変更することがあります。 |
事前学修・事後学修,授業計画コメント | 授業は、ある程度の年代、人名、用語といった知識を持っている前提をもとに、それらのより深い背景などを検討することを中心とします。従って、指定の教科書をよく読んで授業に臨んでください(事前学修)。 また、毎回の授業内容を自分なりに整理しまとめる作業が必要になります(事後学修)。 なお、受講者の人数とその理解度に応じて、授業計画を若干変更することがあります。 |
授業計画 | |
---|---|
1 |
ガイダンス:授業の進め方や事前学修・事後学修の方法について、評価の方針について説明します ●事前学修:不要 |
2 |
イントロダクション1:中世ヨーロッパとはどのような世界か ~中世という世界観の紹介と、パリの空間案内 ●事前学修:第1回授業で指示します |
3 |
古代・フランク時代のパリ ~ガリア政庁時代のパリ、聖ジュヌヴィエーヌなどについて検討します ●事前学修:第2回授業で指示します |
4 |
カペー朝初期のパリ ~ロベール家のパリ防衛、初期カペー家の移動宮廷などについて検討します ●事前学修:第3回授業で指示します |
5 |
12世紀のパリ ~ルイ6世の王領平定、ルイ7世時代のパリ王宮などについて検討します ●事前学修:第4回授業で指示します |
6 |
中間試験 ※授業内容の理解の確認として小テストを行います ●事前学修:第5回授業で指示します |
7 |
イントロダクション2:“都市の空気は自由にする” ~中世都市と封建社会についての概要 ※中間試験の講評を行います ●事前学修:第6回授業で指示します |
8 |
フィリップ2世の王都パリ ~真の王都として生まれ変わったパリについて検討します ●事前学修:第6回授業で指示します |
9 |
ルイ9世時代の都市統治 ~“聖王”の統治下でフランス王国の首都として発展していくパリについて検討します ●事前学修:第7回授業で指示します |
10 |
カペー朝末期のパリ ~フィリップ4世時代を中心に、王国全体を統括する行政機構の中核として確立したパリについて検討します ●事前学修:第8回授業で指示します |
11 |
パリに見る中世都市文化 ~中世パリで展開される商業、信仰、大学、文学(歌、物語)等の諸活動について検討します ●事前学修:第9回授業で指示します |
12 |
中世後期以降のパリ ~百年戦争時代や近世以降のパリについて検討します ●事前学修:第10回授業で指示します |
13 |
授業内試験と解説 ※授業内容の理解の最終確認としてテストを行います ●事前学修:第12回までの授業内容を復習して要点を整理しておいて下さい |
14 |
文献調査と課題学習 ~授業に関連する範囲で、自分で設定した課題について文献を調査してもらいます ●不要 |
15 |
授業の総括 ~全授業のまとめと補足を行います ●事前学修:第13回までの授業内容を復習して要点を整理しておいて下さい |
その他 | |
---|---|
教科書 | イヴァン・コンボー 『パリの歴史[新版] (文庫クセジュ)』 白水社 2002年 |
参考書 | 適宜、授業で紹介します。 |
成績評価の方法及び基準 | 平常点(30%)、授業内テスト(70%) 第6回目授業で行う小テストは途中経過の理解度を把握するために行うので、結果が悪くても成績評価へのペナルティとはなりません。 平常点では事前学修や事後学修を含めた取り組みの度合いによって評価します。 |
オフィスアワー | 授業後、教室にて |
備考 | 前学期に西洋史特講3を履修していることが望ましい |