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西洋史特講3

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平成28年度以降入学者 西洋史特講3
平成27年度以前入学者 西洋史特講3
教員名 林 亮
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
科目群 史学科
学期 前期 履修区分 選択必修
授業テーマ 『聖王』ルイ9世とその時代
授業のねらい・到達目標 フランス王国で唯一列聖された国王であるルイ9世、彼は十字軍以外にも当時の混乱したヨーロッパにもたらした国際秩序や王国内に打ち立てた平和で名高いですが、こうした業績の背景を、彼自身の人となりはもとより、彼の国王としての統治や13世紀のヨーロッパの歴史の大きな流れを踏まえて考察することで、中世人としてのルイ9世について、そしてフランス王国内外に与えた影響など中世ヨーロッパ特有の世界観や社会構造についても学修します。
授業の方法 講義形式で行います。毎回、配布プリントをもとに教科書の指定した範囲の理解を確認しながら、当該回のテーマに沿ってより深く考察します。原則として板書は行いませんので、教員の話す内容を主体的にメモに取る姿勢が必須となります。
第6回目の授業で小テストを行います。
なお、受講者の人数とその理解度に応じて、授業計画を若干変更することがあります。
事前学修・事後学修,授業計画コメント 授業は、ある程度の年代、人名、用語といった知識を持っている前提をもとに、それらのより深い背景などを検討することを中心とします。従って、指定の教科書をよく読んで授業に臨んでください(事前学修)。
また、毎回の授業内容を自分なりに整理しまとめる作業が必要になります(事後学修)。
なお、受講者の人数とその理解度に応じて、授業計画を若干変更することがあります。
授業計画
1 ガイダンス:授業の進め方や事前学修の方法について、評価の方針について説明します
●事前学修:不要
2 イントロダクション1:中世ヨーロッパとはどのような世界か
~中世という世界観の紹介と、フランス王国史の概要
●事前学修:第1回授業で指示します
3 ルイ9世の統治1(少年期)
~即位当初の混乱と母后ブランシュ・ド・カスティーユの奮闘について検討します
●事前学修:第2回授業で指示します
4 ルイ9世の統治2(青年期)
~ルイ9世の1回目の十字軍について検討します
●事前学修:第3回授業で指示します
5 ルイ9世の統治3(青年期)
~ルイ9世による聖地国家の再建と、帰国後のフランス王国における統治について検討します
●事前学修:第4回授業で指示します
6 中間試験
※授業内容の理解の確認としてテストを行います
●事前学修:第5回授業で指示します
7 イントロダクション2:13世紀ヨーロッパにおけるフランス王国の位置づけ
~中世ヨーロッパ史の概要と、皇帝フリードリヒ2世との対比
※中間試験の講評を行います
●事前学修:第6回授業で指示します
8 ルイ9世の統治4(壮年期)
~“平和の王”として国内に打ち立てた秩序について検討します
●事前学修:第7回授業で指示します
9 ルイ9世の統治5(壮年期)
~調停者としてヨーロッパ全体にもたらした協調について検討します
●事前学修:第8回授業で指示します
10 イントロダクション3:封建社会の完成とその次の時代
~封建王制と、主権国家の萌芽
●事前学修:第9回授業で指示します
11 ルイ9世の時代1
~ルイ9世の政策により、王国の農村・都市・教会がどのような展開を見せたのかについて検討します
●事前学修:第10回授業で指示します
12 ルイ9世の時代2
~親王領(アパナージュ)による王国の領域統治の実現と、シャルル・ダンジューについて検討します
●事前学修:第11回授業で指示します
13 授業内試験と解説
※授業内容の理解の最終確認としてテストを行います
●事前学修:第12回までの授業内容を復習して要点を整理しておいて下さい
14 文献調査と課題学習
~授業に関連する範囲で、自分で設定した課題について文献を調査してもらいます
●不要
15 授業の総括
~全授業のまとめと補足を行います
●事前学修:第13回までの授業内容を復習して要点を整理しておいて下さい
その他
教科書 アラン・サン=ドニ 『聖王ルイの世紀 (文庫クセジュ)』 白水社 2004年
参考書 適宜、授業で紹介します。
成績評価の方法及び基準 平常点(30%)、授業内テスト(70%)
第6回目授業で行う小テストは途中経過の理解度を把握するために行うので、結果が悪くても成績評価へのペナルティとはなりません。
平常点では事前学修や事後学修を含めた取り組みの度合いによって評価します。
オフィスアワー 授業後、教室にて
備考 後学期に西洋史特講4を履修することが望ましい

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