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平成28年度以降入学者 | 歴史と社会1 | ||||
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平成27年度以前入学者 | 歴史と社会1 | ||||
教員名 | 霜村 光寿 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 1~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 総合教育科目 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択 |
授業テーマ | 科学から見る日本の近現代―技術と人の歴史― |
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授業のねらい・到達目標 | 歴史科目に苦手意識を持つ人も少なからずいると思われるが、歴史は決して我々の生活と乖離したところにあるものではない。普段われわれがなにげなく使っている「モノ」も、その形態にたどり着くまでに歳月と人々の努力が積み重なっている。本授業では、そうしたモノを生み出す科学技術にスポットを当て、それに関わった人たちの姿を通した歴史像を提示したい。メディアリテラシーも含め、歴史的思考の習得と、幅広い視野の獲得を目指す。 |
授業の方法 | 講義形式。授業中、学生諸君に質問し回答を求めることもある。板書はメモとして書く程度なので、各自工夫してノートを取ること。毎回、授業最後の15分程度で小テストを行う。 |
事前学修・事後学修,授業計画コメント | 歴史と社会に関心を持ってもらうことを目的とするため、現時的問題に直接言及はしないが、現在の政治や世界の状況にも興味を持ってほしい。全体の流れの理解のために、中学や高校の世界史や日本史の教科書等の近現代史の部分に目を通しておくことが望ましい。事前学修と事後学修はそれぞれ2時間を充てること。当然ながら、初回から授業は90分行う。なお、授業計画は変更となる場合がある。 |
授業計画 | |
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1 |
ガイダンス(授業内容および注意事項の説明)~大学における学びとは何か [事前学修]大学における学びとは何かを考えておく。高校までの歴史科目の内容をおさらいする。 [事後学修]予習しておいた内容と、授業を受けて知った学びへの認識の共通点・差異をまとめる。 |
2 |
歴史とは何か [事前学修]高校までの歴史科目のノートなどを見返し、どのような内容だったか振り返っておく。 [事後学修]これまで受けた歴史科目と、大学における歴史学の共通点・差異をまとめる。 |
3 |
近現代史概観―日本を中心に― [事前学修]高校の歴史の教科書等で日本近現代通史を概観しておく。『日本近代史』の第1章を読む。 [事後学修]近現代とは全体的にどのような時代と考えられるか、自分なりにまとめる。 |
4 |
日本の地震学(1):黎明期 [事前学修]教科書の明治期に関する章を読んでおく。 [事後学修]予習した政治通史の内容と、講義で取り上げた分野のつながりを考察しまとめる。 |
5 |
日本の地震学(2):地震学の確立 [事前学修]教科書の大正期に関する章を読んでおく。 [事後学修]当時の地震学と、現在の地震に対する考え方の共通点・差異を考察しまとめる。 |
6 |
日本の原子力(1):戦前 [事前学修]教科書の明治~昭和戦前期に関する章を読んでおく。 [事後学修]予習した政治通史の内容と、講義で取り上げた分野のつながりを考察しまとめる。 |
7 |
日本の原子力(2):占領・独立・高度経済成長 [事前学修]『昭和史』第4~5章を読んでおく。 [事後学修]講義内容を振り返り、当該分野が現代社会とどのようにつながっているか考察する。 |
8 |
日本におけるスポーツの展開(1):戦前 [事前学修]教科書の明治~昭和戦前期に関する章を再読しておく。 [事後学修]予習した政治通史の内容と、講義で取り上げた分野のつながりを考察しまとめる。 |
9 |
日本におけるスポーツの展開(2):戦後 [事前学修]『昭和史』第4~5章を再読しておく。 [事後学修]講義内容を振り返り、当該分野の戦前・戦後の共通点・差異を考察する。 |
10 |
メディアの歴史(1):紙以前~紙 [事前学修]高校世界史の教科書等を読み、紙以前のメディアにどのようなものがあるか調べておく。 [事後学修]世界史・日本史の状況を踏まえ、各メディアがなぜ生まれたのかを押さえておく。 |
11 |
メディアの歴史(2):ニューメディア [事前学修]紙媒体以降のニューメディアにはどのようなものがあるか調べておく。 [事後学修]伝達手段としてのメディアにはどのような効果・機能があったかを考察しまとめる。 |
12 |
日本におけるテレビ開発 [事前学修]教科書の昭和戦前期に関する章を再読しておく。 [事後学修]テレビの技術的側面と、当時の社会状況とを結びつけて考察しまとめる。 |
13 |
コンピュータ史概観 [事前学修]『昭和史』第5章を再読しておく。 [事後学修]コンピュータ技術の発展と、当時の社会状況との関係を考察しまとめる。 |
14 |
授業内試験と解説 [事前学修]ノート等を見返し、授業の内容をまとめておく。 [事後学修]試験内容を振り返り、今一度ノート等を見返して知識の定着を図る。 |
15 |
講義内容の補足・まとめ:現代をどう見るか―今を生きる私たちと歴史― [事前学修]歴史が今の自分たちとどのように関わっているか、ノート等を見返し考えておく。 [事後学修]歴史と社会の関わりはどのようなものか、自分なりに考えをまとめる。 |
その他 | |
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教科書 | 坂野潤治 『日本近代史 (ちくま新書)』 筑摩書房 2012年 古川隆久 『昭和史 (ちくま新書)』 筑摩書房 2016年 |
参考書 | 小田中直樹 『歴史学ってなんだ? (PHP新書)』 PHP研究所 2004年 鈴木淳 『科学技術政策 (日本史リブレット)』 山川出版社 2010年 坂上康博 『スポーツと政治 (日本史リブレット)』 山川出版社 2001年 上記に挙げたもの以外にも、授業の中で適宜紹介する。 |
成績評価の方法及び基準 | 試験(50%)、毎授業時の小テスト(50%) 小テストには授業態度(質問等の頻度なども含めて総合的に判断)も勘案する。小テストの解答が授業内容の理解に達していないと判断した場合や、授業態度が著しく悪い場合などは、出席していても評価の点数は付かないので注意すること。 |
オフィスアワー | 講義終了後30分間、本館2階講師室にて。 |
備考 | 私語など他の学生の迷惑となる行為は厳禁。なお、レポート等の宿題を課す場合もある。 |