中古文学講義１

授業テーマ	『源氏物語』の世界―〈物語〉の本質を考える
授業のねらい・到達目標	『源氏物語』の概略を知り、物語世界が、平安という遠い時代のものではなく、また、物語が、世界文学としてある意味を知ってもらう。
授業の方法	作品全体の概略を講義し、具体例として『夢浮橋』巻を味読する。
履修条件	『源氏物語』を知らない人にも分かるようにするつもりなので、特には何もない。ただし、作品に関わる基本的な事項は学んでおきたい。
事前学修・事後学修，授業計画コメント	巻の名とか、物語の概略は知って置くのが望ましい。また、作品の書かれた時代についても概略は調べておく。受講後、問題を見つけて調べるようにし、質問時間（設定予定）を有効に使う。

授業計画
1	『源氏物語』とその時代
2	源氏物語の世界―概略
3	源氏物語第一部の世界（１）桐壺巻から・帚木系列のこと
4	源氏物語第一部の世界（２）源氏王権の物語
5	源氏物語第二部の世界（１）若菜を中心に・柏木と女三宮
6	源氏物語第二部の世界（２）紫上と仏教
7	源氏物語第三部の世界（１）八宮の物語
8	源氏物語第三部の世界（２）浮舟の物語
9	『源氏物語』と仏教
10	夢浮橋巻読解（１）１～２（テキスト見出し番号）
11	夢浮橋巻読解（２）３～６
12	夢浮橋巻読解（３）７～10
13	夢浮橋巻読解（４）11～12
14	理解度の確認・浮舟とは何だったのか（レポート又は授業内試験）
15	総括

その他
教科書	秋山虔、など『『源氏物語　16　蜻蛉・手習・夢浮橋』（古典セレクション）』小学館１９９８年第初版
参考書	多岐にわたるので、授業時に指示する
成績評価の方法及び基準	試験(80%)、平常点(20%) 平常点には出席も含む、あるいはレポートを含む場合もある。
オフィスアワー	未定