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平成28年度以降入学者 | 大衆文学・文化論 | ||||
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平成27年度以前入学者 | 大衆文学・文化論 | ||||
教員名 | 岩川 ありさ | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 国文学科 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択 |
授業テーマ | 創造的な解釈のために―アイデンティティ、被傷性、記憶 |
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授業のねらい・到達目標 | 日々の生活の中で、私たちは何かを読み、創りながら生きている。この講義では、文学、映画、漫画、アニメーションなどの大衆文学・文化を対象として、アイデンティティ、生命倫理、ジェンダー、セクシュアリティといったテーマについて、具体的な表象テクストを読み解くための基礎的な力を養う。また、後半では、「クリエイティブ・ライティング(「創造的な書き物」)」が生まれるまでの過程について概観する。見慣れたものの中から物語を見出し、構想を練ったり、実際に書く練習を通じて、生きることと読むこと、生きることと創ることの意義について知り、大衆文学・文化を批判的に解釈する姿勢を培う。 |
授業の方法 | 講義形式で行う。毎回、コメントの提出が必要。また、必要に応じてグループに分かれてディスカッションも行う。 |
事前学修・事後学修,授業計画コメント | 毎回、レジュメを配布するので、復習してきてください。また、授業でとりあげた作品に触れ、自分の考えを深めてください。毎回の予習については講義の中で詳しく説明します。 |
授業計画 | |
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1 |
イントロダクション―大衆文学・文化論という視座 〔準備〕大衆文学・文化が自分にどのような影響を与えているのか考えてきてください。 |
2 |
「わたし」とは何か?(1)―「ヘルタースケルター」と身体変容 〔準備〕「変わる」とはどのような現象か、自分の考えを述べられるようにしてください。 |
3 |
「わたし」とは何か?(2)―少女マンガ/BLスタディーズと「居場所」 〔準備〕ジェンダーとは何かについてまとめてきてください。 |
4 |
「わたし」とは何か?(3)―「サマーウォーズ」と家族の物語 〔準備〕「家族」とは何か。歴史的な経緯を調べてきてください。 |
5 |
この世界の中で(1)―「最終兵器彼女」と暴力の表象 〔準備〕「善」はいつでも正しいのか、自分の考えを述べられるようにしてください。 |
6 |
この世界の中で(2)―優生思想と映画「ガタカ」1 〔準備〕「優生思想」について調べてきてください。 |
7 |
この世界の中で(3)―優生思想と映画「ガタカ」2 〔準備〕「ガタカ」の感想をまとめてきてください。 |
8 |
生命を描く物語(1)―宮崎駿と二つの震災 〔準備〕東日本大震災について調べてきてください。 |
9 |
生命を描く物語(2)―「相棒」Season11「BIRTHDAY」 〔準備〕時間の進め方に注目して、「BIRTHDAY」の感想を書いてください。 |
10 |
生命を描く物語(3)―新海誠と川上未映子 〔準備〕自分が好きな風景、忘れられない光景についてまとめてきてください。 |
11 |
文学・文化の設計図(1)―創作実習:ドラマをつくる 〔準備〕脚本を書きます。「この街で過ごす最後の日」がテーマ。構想を練ってきてください。 |
12 |
文学・文化の設計図(2)―物語が生まれるとき 〔準備〕創作が自分にとってどのような意味を持つのかについて考えてきてください。 |
13 |
文学・文化の設計図(3)―本ができるまで 〔準備〕本屋さんで過ごす時間を必ずつくってください。 |
14 |
まとめ1―生きることと読むこと 〔準備〕これまで自分が触れてきた大衆文学・文化を批評的に論じてください。 |
15 |
まとめ2―生きることと創ること 〔準備〕これまでの講義のレジュメを復習してきてください。 |
その他 | |
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教科書 | 毎回、レジュメを配布します。 |
参考書 | 石田美紀 『密やかな教育―〈やおい・ボーイズラブ〉前史』 洛北出版 2008年 田中東子 『メディア文化とジェンダーの政治学―第三波フェミニズムの視点から』 世界思想社 2012年 溝口彰子 『BL進化論―ボーイズラブが社会を動かす』 太田出版 2015年 押野武志(編著) 『日本サブカルチャーを読む: 銀河鉄道の夜からAKB48まで』 北海道大学出版会 2015年 堀あきこ 『欲望のコード―マンガにみるセクシュアリティの男女差』 臨川書店 2009年 守如子 『女はポルノを読む―女性の性欲とフェミニズム』 青弓社ライブラリー 2010年 竹内オサム・西原麻里(編) 『マンガ文化 55のキーワード (世界文化シリーズ〈別巻〉 2)』 ミネルヴァ書房 2016年 川口晴美 『Tiger is here.』 思潮社 2015年 |
成績評価の方法及び基準 | レポート(70%)、毎回のコメント(30%) |
オフィスアワー | 質問等は講義の後に受けます。また、初回配布のプリントに連絡先を書きます。 |