文理学部シラバスTOP > 文理学部 > 国文学科 > 児童文学・絵本論
日本大学ロゴ

児童文学・絵本論

このページを印刷する

平成28年度以降入学者 児童文学・絵本論
平成27年度以前入学者 児童文学・絵本論
教員名 久米 依子
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
科目群 国文学科
学期 前期 履修区分 選択
授業テーマ 近代児童文学の展開―ライトノベルとの関連まで
授業のねらい・到達目標 児童文学の流れを現代まで把握することをめざす。日本の児童文学は明治期に発生し、大正期に『赤い鳥』運動などによって確立後、第二次大戦後に大きく変容し、子ども読者の関心を重視する物語や絵本が誕生した。80年代以降は、戦後児童文学の「理想主義」「成長神話」の規範にとらわれない、新しい物語が生み出される。さらに現代では新しいエンターティメントであるライトノベルとの近接性が注目されている。そうした変遷を、時代的意義を担ったさまざまな作品を通して確認する。社会の動向と密接に結びついた各種の児童文学とライトノベルを読み解き、現代の子どもを取り巻く状況と物語の関係も考える。
授業の方法 講義形式。実際に児童文学作品も読んでもらう。教科書は授業内試験でも使用するので、必ず購入すること。
履修条件 受講希望者数が教室定員を超過した場合は人数調整を行うので、必ず第一回目の授業に出席すること。第一回目の授業に欠席した学生は、原則として受講は不可。
事前学修・事後学修,授業計画コメント 配布プリントや、授業で扱う教科書の部分をよく読むこと。また実際に児童文学を読んでレポートを作成してもらう。選択する作品と、授業内容を踏まえたレポートの書き方は授業中に指示する。
授業計画
1 全体ガイダンス
2 近代児童文学の発生
3 明治期児童文学の開始
4 大正期の童心主義童話と『赤い鳥』の意義
5 『赤い鳥』の影響と昭和の生活童話
6 第二次大戦以後の童心主義童話批判
7 幼年童話と絵本の刷新
8 児童文学の社会性とタブーの崩壊
9 エンターテインメントへの接近
10 ライトノベルと現代児童文学のあいだ
11 現代青少年文化としてのライトノベル
12 メディアミックス、ジャンルの拡大
13 現代の課題と児童文学とライトノベル
14 国際化するライトノベル
15 全体のまとめと今後の展望
その他
教科書 大橋崇行・山中智省 『ライトノベル・フロントライン2 イチゼロ年代のライトノベル』 青弓社 2016年
教科書不携帯の場合は授業内テストの受験を認めない。
参考書 川端有子 『児童文学の教科書』 玉川大学出版部 2013年
成績評価の方法及び基準 平常点(20%)、レポート(30%)、授業内テスト(40%)、授業参画度(10%)
欠席5回で単位不認定。授業開始5分以上の遅刻は認めない。遅刻2回で欠席1回に数える。平常点はリアクションペーパーの内容で判断。
オフィスアワー 水曜昼休み、木曜3限。7号館4階久米研究室

このページのトップ