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国際社会論

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平成28年度以降入学者 国際社会論
平成27年度以前入学者 国際社会論
教員名 松橋 達矢
単位数    2 学年 2・3 開講区分 文理学部
科目群 社会学科
学期 後期 履修区分 選択
授業テーマ グローバル化時代における社会学的想像力
授業のねらい・到達目標 グローバル化する現代社会は、様々な社会集団・組織の機能を変質させ、リスクの個人化をもたらしていますが、社会学は表出する諸課題に対してどのような貢献ができるでしょうか。
この講義では、様々な側面を有する「国際社会」を捉えるための視点・方法を学ぶことを通じて、ローカルなもの、ナショナルなもの、グローバルなものの相互依存が拡大する現代社会の特質に接近するとともに、グローバル時代にふさわしい社会学的想像力を磨く事を目的としています。
授業の方法 講義形式で行います。なお授業では、各テーマに応じた写真や映像を用いるとともに、コメントシートなどを通じて可能な限り双方向的なやり取りを目指します。
事前学修・事後学修,授業計画コメント 授業計画は進行の度合いや内容の多寡によって前後することがあります。
高校の「政治・経済」「現代社会」の教科書を事前に読んだ上で、新聞やニュース等に目を通しておくと、講義の理解を助けます。
授業計画
1 イントロダクション:「国際社会」を捉えるために
――「国際・社会学」「国際社会・学」「都市/地域研究」の視座
2 「国際社会」はいかに自覚されたか:国際化の起源と諸側面
3 「国際化」から「グローバル化」へ(1):新たな現象としての「グローバリズム」と「文化のグローバル化」の鈍さ
4 「国際化」から「グローバル化」へ(2):「グローカリゼーション」と反「グローバリゼーション」という逆説
5 「新自由主義」下の「国民国家」(1):ショック・ドクトリンという視点
6 「新自由主義」下の「国民国家」(2):グローバル化は国民国家を衰退させるか?
7 超国籍企業と不均等発展(1):フォーディズムとポスト・フォーディズムのはざまで
8 超国籍企業と不均等発展(2):「ブランド」からグローバル化を考える(ファッション編)
               ――「贅沢」の大衆化・民主化・産業化
9 超国籍企業と不均等発展(3):「ブランド」からグローバル化を考える(スポーツ編)
               ――売り手側によるブランド化とその帰結
10 超国籍企業と不均等発展(4):「ブランド」からグローバル化を考える(アンチ・ブランド編)
               ――「搾取工場」批判から「ブランド」批判へ
11 超国籍企業と不均等発展(5):「ブランド」からグローバル化を考える(食とライフスタイル編①)
               ――「一杯のコーヒー」から何が見えるか
12 超国籍企業と不均等発展(6):「ブランド」からグローバル化を考える(食とライフスタイル編②)
               ――新たな商品としての「倫理」
13 超国籍企業と不均等発展(7):「ブランド」からグローバル化を考える(フェア・トレード編)
               ――「新自由主義」と「倫理的消費」の交差は何を意味するか
14 課外学習:身近なモノからグローバル時代の社会の姿を考える
15 まとめ:グローバル化時代における社会学的想像力
その他
参考書 ロビン・コーエン、ポール・ケネディ 『グローバル・ソシオロジーⅠ 格差と亀裂』 平凡社 2003年
ナオミ・クライン 『ブランドなんか、いらない[新版]』 大月書店 2009年
マンフレッド・B・スティーガー 『新版 グローバリゼーション (〈1冊でわかる〉シリーズ)』 岩波書店 2010年
その他、授業内で適宜紹介します
成績評価の方法及び基準 平常点(20%)、レポート(30%)、授業内テスト(50%)
平常点は、出席状況およびコメントシートの内容から評価します。
オフィスアワー 授業開講時に指示します。

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