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科目名
平成28年度入学者
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科目名
平成27年度以前入学者
英語11
教員名 福島 昇
単位数    1 学年    3 開講区分 文理学部
科目群 外国語科目
学期 前期 履修区分 必修
授業テーマ Shakespeareの英語
授業のねらい・到達目標 「英語11」では、Shakespeareの英語を読みます。英文学科の学生なら少なくとも一度はShakespeareを原文で読むことが必要です。というのも、Shakespeareの英語は、英語圏の人々によってきわめて頻繁に引用されているからです。このことは、Shakespeareが日常の一部になっていることの現れです。文化を担う言語としての一端を、Shakespeareを通して垣間見ることがこの授業のねらいとなります。
授業の方法 Shakespeareによって書かれた英語には、37編の戯曲と154編のソネット集、それにいくつかの長編詩、叙情詩があります。これらの作品は、今から400年以上も前のものであり、語彙、文法、発音などの点で、現代の英語とは大いに異なっています。言語に内在するこれらの点を十分ふまえつつ、テキストにつけられた注釈を参考にしながら、作品を丹念に読むことが求められます。これらの英語が持つ言語的な意味、作品が書かれた16世紀、17世紀当時の社会状況、受容のされ方についても十分念頭に置く必要があります。それらを背景に、現代での受容のされ方と比較しながら、英語という言語に潜在している英語圏文化を理解していきます。すなわち、Shakespeareを読むことは、英語の歴史を振り返ることにとどまらず、文学、文法、音声学、文化など、英文学科で学ぶほとんどの領域と関連を持ちながら、英語を読むことを意味します。
履修条件 ①英文学科の3年生
②後期の同一時限・同一教員の「英語12」と対にして履修すること。
事前学修・事後学修,授業計画コメント Love's Labour's Lost を事前に読んでおくこと。毎回70行ぐらい読むことを目標とする。授業の最後に次回の授業の範囲を説明します。詳しくは下記の授業計画を参照。
授業計画
1 ガイダンス:授業の方針、到達目標確認試験(定期試験)について
2 事前学修:Love's Labour's Lost 1.1.1--1.1.69を読んでくる。
講義内容:Love's Labour's Lost 1.1.1--1.1.69、喜劇とは何か(1)、文学批評用語:不条理
事後学習:講義内容について図書館や学習支援システム(仮称)等を利用し復習する。
3 事前学修:Love's Labour's Lost 1.1.70--1.1.140を読んでくる。
講義内容:Love's Labour's Lost 1.1.70--1.1.140、喜劇とは何か(2)、文学批評用語:プロタゴニスト
事後学習:講義内容について図書館や学習支援システム(仮称)等を利用し復習する。
4 事前学修:Love's Labour's Lost 1.1.141--1.1.209を読んでくる。
講義内容:Love's Labour's Lost 1.1.141--1.1.209、悲劇とは何か(1)、文学批評用語:フロイト的批評
事後学習:講義内容について図書館や学習支援システム(仮称)等を利用し復習する。
5 事前学修:Love's Labour's Lost 1.1.210--1.1.279を読んでくる。
講義内容:Love's Labour's Lost 1.1.210--1.1.279、悲劇とは何か(2)、文学批評用語:文化研究
事後学習:講義内容について図書館や学習支援システム(仮称)等を利用し復習する。
6 事前学修:Love's Labour's Lost 1.1.280--1.2.50を読んでくる。
講義内容:Love's Labour's Lost 1.1.280--1.2.50、歴史劇とは何か(1)、文学批評用語:文彩
事後学習:講義内容について図書館や学習支援システム(仮称)等を利用し復習する。
7 事前学修:Love's Labour's Lost 1.2.51--1.2.118を読んでくる。
講義内容:Love's Labour's Lost 1.2.51--1.2.118、歴史劇とは何か(2)、文学批評用語:マルクス主義文学理論
事後学習:講義内容について図書館や学習支援システム(仮称)等を利用し復習する。
8 事前学修:Love's Labour's Lost 1.2.119--2.1.12を読んでくる。
講義内容:Love's Labour's Lost 1.2.119--2.1.12、ロマンス劇とは何か(1)、文学批評用語:メタ演劇
事後学習:講義内容について図書館や学習支援システム(仮称)等を利用し復習する。
9 事前学修:Love's Labour's Lost 2.1.13--2.1.80を読んでくる。
講義内容:Love's Labour's Lost 2.1.13--2.1.80、ロマンス劇とは何か(2)、文学批評用語:メタレプシス
事後学習:講義内容について図書館や学習支援システム(仮称)等を利用し復習する。
10 事前学修:Love's Labour's Lost 2.1.81--2.1.152を読んでくる。
講義内容:Love's Labour's Lost 2.1.81--2.1.152、問題劇とは何か、文学批評用語:ラング
事後学習:講義内容について図書館や学習支援システム(仮称)等を利用し復習する。
11 事前学修:Love's Labour's Lost 2.1.153--2.1.222を読んでくる。
講義内容:Love's Labour's Lost 2.1.153--2.1.222、シェイクスピアの詩、文学批評用語:パロール
事後学習:講義内容について図書館や学習支援システム(仮称)等を利用し復習する。
12 事前学修:Love's Labour's Lost 2.1.223--3.1.35を読んでくる。
講義内容:Love's Labour's Lost 2.1.223--3.1.35、シェイクスピア別人説、文学批評用語:ロゴス中心主義
事後学習:講義内容について図書館や学習支援システム(仮称)等を利用し復習する。
13 事前学修:Love's Labour's Lost 3.1.36--3.1.104を読んでくる。
講義内容:Love's Labour's Lost 3.1.36--3.1.104、シェイクスピアと日本文学(1)、文学批評用語:フォルマリスム 
事後学習:講義内容について図書館や学習支援システム(仮称)等を利用し復習する。
14 事前学修:Love's Labour's Lost 3.1.105--3.1.167を読んでくる。
講義内容:Love's Labour's Lost 3.1.105--3.1.167、シェイクスピアと日本文学(2)、文学批評用語:オリエンタリズム
事後学習:講義内容について図書館や学習支援システム(仮称)等を利用し復習する。
15 事前学修:2週目から14週目までの内容を復習する。 
講義内容:到達目標確認試験
事後学習:シェイクスピア劇を観劇し、読書体験と演劇体験の違いを学ぶ。
その他
教科書 William C. Carroll, Love's Labour's Lost:The New Cambridge Shakespeare, Cambridge University Press, 2001
アマゾン等を利用し、第1回目のガイダンスまでに用意して下さい。新刊でなく中古で結構です。
参考書 Alexander Schmidt , Shakespeare Lexicon, 2 vols., Arno Press, 1901, 2 edition
David Crystal & Ben Crystal, Shakespeare's Words A Glossary & Language Companion, Penguin Books, 2002, 1 edition
Oxford English Dictionary CD-ROM Version 3.1, Oxford University Press, 2004, 2 edition
 シェイクスピアに関しては、おびただしい数の参考文献があるため、どの本や論文が良いかを定めるのは困難です。それゆえに、優れた論文集であるShakespeare Survey(1巻~69巻、1948-2016年)のLove's Labour's Lost論を推薦します。必要に応じて資料を配布します。
成績評価の方法及び基準 平常点(20%)、授業内テスト(80%)
オフィスアワー 時間:木曜日、3時限
場所:講師室
教員連絡先:[email protected]

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