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科目名
平成28年度入学者
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科目名
平成27年度以前入学者
工業地理学
教員名 近藤 章夫
単位数    2 学年    2 開講区分 文理学部
科目群 地理学科
学期 後期 履修区分 選択
授業テーマ グローバル経済下における産業立地と企業地理
授業のねらい・到達目標 工業(産業)とは何か。現代経済における工業(産業)の位置、歴史、地理などに焦点をあてながら、さまざまな産業の姿について地理学の視点から多角的に論ずる。工業(産業)だけでなく、工業(産業)にかかわるさまざまな社会経済的側面について解説し、広範な現代経済への理解を深めることを目標とする。ここでいう「広範な現代経済」のなかには、現代ビジネス、企業行動、多国籍企業、立地戦略、流通・マーケティングに関わるトピックを通じて、産業立地論、企業の地理学、多国籍企業の経済地理学、経営地理学などの領域に関する、方法論の意義と諸課題などを含む。
授業の方法 主要産業の発展について、国・地域のスケールでみた立地や企業行動を概観し、市場変化や技術革新のもたらした地理的影響に焦点を当てる。その際、経済史の視点を重視し、近代から現代までの歴史をふまえ、「世界の中の日本」を意識したトピックを各回で取りあげて、上記の目的を達したい。授業は配布資料と板書を基本とする。予習は必要としない。復習として講義終了時に小テスト(平常点扱い)を課すことがある。
事前学修・事後学修,授業計画コメント 経済学や経営学の基礎的な概念にも適宜触れるので、現代経済・ビジネスに関心をもって受講して欲しい。履修者の関心や講義の進捗状況によって、授業計画を一部変更することがある。なお、世界と日本の地理を前提に講義をするので、高等地図帳を手元に用意することが望ましい。各産業の市場動向については、毎年アップデートされる『会社四季報 業界地図』(東洋経済新報社刊)や『日経業界地図』(日本経済新聞社刊)などを適宜参照すると有益である。
授業計画
1 イントロダクション(講義の概要と学習のポイント)
2 工業(産業)と地理学(1)―産業化と経済発展
3 工業(産業)と地理学(2)―立地論と工業地域形成論
4 鉄は国家なり―なぜ工業地理学は鉄鋼業を重視するのか
5 石油時代の来し方行く末―石油化学産業とその周辺
6 繊維産業と日本の工業化―伝統工業から近代工業へ
7 織物からユニクロまで―繊維産業からみる現代経済の変化
8 工業から「ものづくり」へ―加工組立型製造業とものづくり基盤技術
9 自動車大国日本の行方(1)―企業城下町型集積とJIT
10 自動車大国日本の行方(2)―日本的生産システムとグローバル戦略
11 電子立国興亡史(1)―日の丸家電・半導体の栄枯盛衰、シリコン列島化
12 電子立国興亡史(2)―シリコンバレーとハイテク・サイエンス産業の集積論
13 知識経済化とグローカル・マーケティング時代(1)―商品連鎖と価値連鎖
14 講義の小括とレポート課題
15 知識経済化とグローカル・マーケティング時代(2)―科学技術・イノベーション、講義の総括
その他
教科書 特定の教科書は指定しない。適宜レジュメ、資料、参考文献を提示する。
参考書 三菱総合研究所、 産業・市場戦略研究本部編 『日本産業読本 (読本シリーズ)』 東洋経済新報社 2006年 第8版
新宅純二郎、天野倫文偏 『ものづくりの国際経営戦略―アジアの産業地理学 (東京大学ものづくり経営研究シリーズ)』 有斐閣 2009年 第1版
松原 宏編 『現代の立地論』 古今書院 2013年 第1版
橘川武郎、平野 創、板垣 暁編 『日本の産業と企業―発展のダイナミズムをとらえる』 有斐閣 2014年
成績評価の方法及び基準 平常点(20%)、レポート(80%)
成績評価は中間レポートおよび期末レポートによる。ただし、履修者数によっては成績評価の方法を変更する可能性がある。
オフィスアワー 授業終了後は授業教室で、その他の時間は講師控室で対応する。

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