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社会調査入門

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科目名 社会調査入門
旧カリキュラム名 社会調査入門
教員名 中瀬 剛丸
単位数    2 学年    1 開講区分 文理学部
(他学部生相互履修可)
科目群 社会学科
学期 前期 履修区分 必修
授業テーマ 社会調査の基本的事項を理解する
授業のねらい・到達目標 自然科学の研究では、器具や設備を使った実験によってデータを収集します。それと同じように、社会科学の分野で人々の意識や社会の現状を理解し、研究するためには、しばしば社会調査が行われます。この授業では、社会調査とは何か、どのようなことをするのか、何ができるのか、社会調査に関する基本的な事項と調査の企画から実施までの一連の流れについて学びます。<「社会調査士コース」の必修7科目の1科目>
授業の方法 授業は基本的に講義形式で行います。可能な範囲で調査に関連する作業を授業内に行い、理解を深めます。また参加感を持てる双方向の授業にするために学生に随時発言を求めます。自主的な発言がない場合、教室の後ろのほうに座っている学生を指名して、発言を求めます。
履修条件 履修生には授業に積極的に参加する姿勢を求めます。
事前学修・事後学修,授業計画コメント 授業の最後に次回に取り上げる項目を紹介して、テキストの中でその項目を説明している箇所を事前に読んでくるように求めます。
授業計画
1 ガイダンス:授業の進め方と成績評価の方法を説明します。またコミュニケーション能力の基本である傾聴力の大切さを紹介します。
2 社会調査の意義と目的:マスコミが行った意識調査を具体的な事例として取り上げて、社会調査の目的と意義を解説します。
3 社会調査の歴史と類型:社会調査の誕生と発展を概観した上で、調査方法の類型を解説します。
4 方法の選択:多様な調査方法の特徴を把握して、どのような場合に、どの方法を選択するかについて、考えます。
5 量的調査:「数字で語る、数字を解釈する」ことを基本とする量的調査の特徴を解説します。
6 質的調査:「事例で語る、事例を解釈する」ことを基本とする質的調査の特徴を解説します。
7 調査を実施する前に必要な事:社会に対する関心を持ち、現状に対する疑問を持つ事が社会調査の出発点であり、その疑問に対する答えを得るために、まずは先行研究、先行調査を調べることが必要であることを解説します。
8 変数と仮説:疑問に対する答えを調査で得るためには仮説を立てることが必要でること、また仮説を立てる上で変数という概念を使いこなす必要があることを解説します。
9 社会調査の活用:マーケティングリサーチ、国勢調査、マスコミの世論調査、学術調査、経済指標などの調査の活用事例を紹介します。
10 質的調査の方法:事例研究、フィールドワーク、聞き取り調査について具体例を取り上げて紹介します。
11 質的調査の方法:ドキュメント分析、参与観察、非参与観察について具体例を取り上げて紹介します。
12 量的調査と質的調査の相補関係:水俣病についての調査の事例を取り上げ、量的調査と質的調査がお互いに補い合う関係にあることを解説します。
13 調査環境の悪化と調査の倫理:有益な調査データを得るためには調査相手の協力が不可欠であることを解説します。
14 試験
15 試験の解説とまとめ
その他
教科書 大谷信介・後藤範章ほか 『社会調査へのアプローチ:論理と方法』 ミネルヴァ書房 2013年 第3版
参考書 原純輔・浅川達人 『社会調査』 放送大学教育振興会 2009年
盛山和夫 『社会調査法入門』 有斐閣 2004年
石川淳志・佐藤健二・山田一成 『見えないものを見る力』 八千代出版社 1998年
成績評価の方法及び基準 試験(50%)、平常点(50%)
授業内で随時行う課題と発言によって平常点を評価します。私語や遅刻、早退などは平常点を減点します。試験は持ち込み不可で、記述式と論述式を組み合わせた問題とします。
オフィスアワー 火曜日4限

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