西洋史特講４

授業テーマ	アメリカ史・日米関係史
授業のねらい・到達目標	特講３にひきつづき、「人種」と「膨張」というふたつのキーワードを軸に、アメリカ史の流れを概観する。「膨張」が大陸外へと進展する過程は、日本の近現代史と重なるものでもある。第２次大戦と日本占領を経て、「民主主義」というもうひとつのキーワードの下で、日米関係は日本現代史の基底をつくるものとなった。戦後日米関係の基軸である軍事同盟の歴史をあわせて考察する。また、アメリカや日米関係をめぐる時事問題にも関心を寄せていきたい。
授業の方法	講義形式を基本とする。履修者の人数によってはセミナー形式なども取り入れる。
履修条件	西洋史特講３を履修していることが望ましい。
事前学修・事後学修，授業計画コメント	定期試験の他に、授業期間中にテキストの一部を指定してレポートの提出を求める。

授業計画
1	ガイダンスー歴史研究とインターネットの利用
2	独立宣言と独立戦争（１）近代啓蒙思想
3	独立宣言と独立戦争（２）内乱から国際戦争へ
4	合州国憲法の制定（１）国家連合から単一国家へ
5	合州国憲法の制定（２）憲法制定者の意図
6	合州国憲法の展開
7	南北戦争と統一国家の確立
8	米西戦争と大陸外への「膨張」
9	第一次大戦から第二次大戦へ
10	日本占領と日本国憲法・日米安保体制
11	朝鮮戦争の時代ー「冷戦」体制と日米関係の原型
12	ベトナム戦争の時代ー日米同盟と「カウンター・カルチュア」
13	湾岸戦争と日米同盟ー「唯一の超大国」と「冷戦後戦略」
14	課題学習
15	アフガニスタン・イラク侵攻と「２１世紀の日米同盟」

その他
教科書	有賀貞・大下尚一編『概説アメリカ史（新版）』有斐閣１９９８年島川雅史『アメリカの戦争と日米安保体制』社会評論社２０１１年第３版
参考書	島川雅史『増補・アメリカ東アジア軍事戦略と日米安保体制』社会評論社２００６年　上記のほか、随時講義の展開の中で指示する。
成績評価の方法及び基準	試験(70%)、平常点(30%) 　試験(70%)、平常点(30%)。　定期試験(70%) 授業期間中の課題レポート等を含め平常点分(30%)。課題や定期試験のレポートでは、講義の中で触れた論点をふまえて論述することが必要である。
オフィスアワー	質問等は授業の後で受け付ける。