博物館教育論

授業テーマ	教育は博物館の一つの重要な機能である。博物館がこの機能を十分に発揮するために博物館における教育の特性とは何かを、博物館本来の社会的機能の視点から明らかにする。
授業のねらい・到達目標	博物館における教育とは何か。教育・学習の意味を学び、博物館教育の社会的意義を理解し、基礎となる理論や実践に関する知識を修得する。また、内外の優れた実践事例を通じて博物館ならではの学びとその成果の社会還元について学習し、博物館教育に関する基本的な能力を養う。
授業の方法	毎回、資料プリントを配布しスライドを用いて講義形式で進めることを基本とする。積極的な学習姿勢と理解を促すため適宜テーマを設けて意見を求める。また、実際に博物館で作成・活用されている学習プログラム・ツールなども用いて実践的に理解を深める。

授業計画
1	ガイダンス博物館の定義・機能と博物館教育、博物館教育の歴史
2	博物館教育の特性他の教育機関における教育と博物館教育、教育・学習と自由な学び
3	学びを促す学びの原動力、知識と興味・関心
4	モノから学ぶことモノの意味、歴史的価値・学術的価値・芸術的価値、観察と鑑賞
5	展示と教育展示における教育、展示テーマの設定と視点
6	学びの手法本来のワークショップとは、学びの手法と学芸員の役割
7	事例に学ぶ(1) プログラム開発と実践
8	事例に学ぶ(2) 学習ツールの活用
9	博物館を学ぶ博物館を学ぶプログラム、博物館リテラシー、人材育成
10	コミュニケーション博物館教育と学芸員のコミュニケーション能力、ICT活用の現状と課題
11	博物館と学校教育(1) 学校教育からの博物館の位置、近年の経緯
12	博物館と学校教育(2) 博学連携事業の実際と課題
13	市民の学習活動と博物館生涯学習と博物館、ボランティアと学び
14	地域社会と博物館教育地域アーカイブズ、知のネットワーク、継続的関係の構築
15	まとめ博物館教育の可能性と学芸員の果たすべき役割

その他
教科書	なし
参考書	なし
成績評価の方法及び基準	平常点(40%)、レポート(60%)
オフィスアワー	本授業終了後、学芸員課程研究室にて30分程度授業内でE-mailアドレスを伝えるのでそちらに連絡のこと