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教理学2

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科目名 教理学2
教員名 服部 弘瑞
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
科目群 哲学科
学期 後期 履修区分 選択必修
授業テーマ 仏教教理の諸問題
授業のねらい・到達目標 「仏教とは何か」と問われる場合、一般的にはその教え、即ち教理が如何なるものかが問われていることになろう。しかし、仏教には約二千五百年の歴史があり、教理史があるので、多種多様な教理が見られるのである。この授業では、その仏教教理史の起点にあたる原始仏教、わが国で様々な教理を体系化した空海の十住心、また現代まで広く信仰されている浄土教の教理の諸問題に関して、時には資料を読みながら、共に学び、考え、そして探求してゆく。そしてこの授業を通して仏教の教理に関する様々な知識を身につけるとともに、学問してゆくことを学ぶ。
授業の方法 基本的には講義&演習形式で授業を進めてゆく。
即ち、原始仏教から現代仏教に至るまでの仏教の教理の主要な諸問題について講義したり、また時にはその教理に関係する資料を共に読みながら授業をしてゆく。今年度は原始仏教、空海の十住心、また浄土教の教理の諸問題について共に学び、探求してゆく。また、第13回の1/13 (水) の授業の時に、「仏教の教理」に関わるテーマを各自設定して書いた小論文 (1200字以上) を提出して戴く。
事前学修・事後学修,授業計画コメント 毎回の授業内容を復習し、そこで興味をもったことや疑問に思ったことは自分で出来るだけ調べ、探求しながら授業にのぞむこと。またどれだけ調べても、探求しても解決し得ない問題に関しては、毎回授業の最後に提出するコメントペーパーにその問題について書くようにすること。
授業計画
1 イントロダクション  仏教とは何か? ─ 仏教教理史を概観して ─
2 原始仏教における「涅槃」の問題
3 原始仏教における「十二縁起」と「四聖諦」の問題
4 原始仏教における「道」の問題
     ─「八正道」の問題を中心として ─
5 原始仏教・部派仏教・大乗仏教
     ―「業」の問題を中心として ―
6 空海の十住心に見られる教理について ⑴
7 空海の十住心に見られる教理について ⑵
8 『浄土三部経』に見出される教理について ⑴『阿弥陀経』
     ─「浄土」とは? ─
9 『浄土三部経』に見出される教理について ⑵『観無量寿経』
      ─「念仏」とは?─
10 『浄土三部経』に見出される教理について ⑶『大無量寿経』
      ─「誓願」(本願) とは?─
11 浄土教教理史を概観する ⑴
     ─ 親鸞 の『正信偈』に学ぶ ─
12 浄土教教理史を概観する ⑵
     ─ 親鸞 の『正信偈』に学ぶ ─
13 日本浄土教の教理について ─ 法然と親鸞の教理を中心として ─
   《「仏教の教理」に関して各自が設定したテーマで書かれた小論文(1200字以上) を提出!》
14 課題学習
15 総括
   ─ 「仏教の教理」に関わる小論文の講評 / 近現代・現在・これからの仏教の問題 ─
その他
教科書 特定の教科書は用いないが、時にはプリントの資料を用いて授業を進めてゆく。
参考書 服部弘瑞著『原始仏教に於ける涅槃の研究』山喜房佛書林(2011)、その他。
成績評価の方法及び基準 平常点(40%)、レポート(60%)
総合的に評価する。即ち、出席点・平常点〔コメントペーパーに書くこと、資料を読むこと、また課題学習の時の提出物に基づいて〕(40%)、また第13回目の1/13(水)までに提出することになっている「仏教の教理」に関わる「小論文」〔1200字以上〕(60%) によって評価する。その「小論文」は、「仏教の教理」に関連するテーマを各自設定し、各自なりの方法で書いて戴いて結構であるが、その評価は内容や表現などの点より見て総合的になされる。自分が研究してきた思想と仏教の教理とを比較するようなテーマでもかまわない。ただし、以前インターネットに記述されていたものをそのまま「小論文」として提出したものやその語尾を替えただけのものが提出されたが、そのようなものは本人の「小論文」とは認められないし、評価の対象外となるので、提出しないこと。その「小論文」は自ら調べ、考察して、論ずるという姿勢で取り組んで戴きたい。
オフィスアワー 水曜日の5時限目に講師室にて受け付けたいと思っているが、オフィースアワーに来られたい方は授業の後にでも連絡し、アポを取っておくこと。
備考 なし

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