哲学演習６

授業テーマ	ヒュームにおける懐疑論についての議論――外的存在と知覚
授業のねらい・到達目標	18世紀英国の哲学者David HumeのA Treatise of Human Nature『人間本性論』第1巻「知性について」の一部を精読し、感覚能力に関する懐疑論についての議論を、ヒュームの方法論と問題意識に則して理解することを目標とします。
授業の方法	最初の回にイントロダクションとして概説を行い、2回目以降はテキストを輪読して少しずつ精読しながら、皆で解釈を考え議論します。
事前学修・事後学修，授業計画コメント	前回までの復習をして理解を確認し、次に進む箇所を事前に読み、テキストを通読して議論の全体の流れを把握してください。

授業計画
1	イントロダクション；『人間本性論』第1巻「知性について」の概説
2	感覚能力に関する懐疑（1）；　"Treatise"演習
3	感覚能力に関する懐疑（2）；　"Treatise"演習
4	感覚能力に関する懐疑（3）；　"Treatise"演習
5	感覚能力に関する懐疑（4）；　"Treatise"演習
6	感覚能力に関する懐疑（5）；　"Treatise"演習
7	外的存在と知覚（1）；　"Treatise"演習
8	外的存在と知覚（2）；　"Treatise"演習
9	外的存在と知覚（3）；　"Treatise"演習
10	外的存在と知覚（4）；　"Treatise"演習
11	外的存在と知覚（5）；　"Treatise"演習
12	外的存在と知覚（6）；　"Treatise"演習
13	授業内試験と解説
14	テキストの講読
15	総括

その他
教科書	テキストはプリントを配布します。
参考書	中才敏郎編『ヒューム読本』法政大学出版局 2011年第新装版上記以外の参考書は授業のなかで紹介します。
成績評価の方法及び基準	平常点(50%)、レポート(25%)、授業内テスト(25%) 平常点のなかに、テキストを読む当番を担当することが含まれます。毎回の授業で議論に参加することが平常点となります。1）平常点、2）中間レポート、3）授業内試験、のそれぞれについて60％以上であるときに、１）～３）を総合的に評価します。
オフィスアワー	本館2Fの講師室にて授業の前後。
備考	この演習で扱うテキストではヒュームの方法論を前提した議論がなされているため、哲学演習５を履修していることが望ましい。