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美学基礎講読2

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科目名 美学基礎講読2
教員名 高橋 陽一郎
単位数    1 学年    1 開講区分 文理学部
科目群 哲学科
学期 後期 履修区分 選択必修
授業テーマ ルネサンス期における美学・藝術学の基礎文献を精読する。
授業のねらい・到達目標 ヴァザーリの『藝術家列伝』は、藝術が偉大であった時代の一つの記録である。なかでも「ミケランジェロ伝」はヴァザーリがもっとも力を込めて執筆した充実作である。これを精読することによって、まず、西洋のもっとも正統的な藝術や美の思想が理解され、次いで、その代表的な藝術に親しむための足掛かりをつくることが期待できる。また本テクストは(誤った記述も多いとされるが)、政治や権力と藝術との微妙な関係についてもおもしろく読める。通常この著作は美術史の分野で取り上げられるが、担当者はこれをより美学的に―(歴史的・藝術的)事実の正否を確認するという観点からではなく、著述の背景にどのような美学的思想があるかという観点から―読解したいと思う。「美学基礎講読2」では、前期に引き続き「ミケランジェロ」を読み継ぐ。
授業の方法 輪読(順番に一定量を読み継いでもらい)、ついで講義担当者(高橋)が解説する。
履修条件 なし
事前学修・事後学修,授業計画コメント 事前学習の必要はなし。むしろ、テクストや付録にある作品を復習することが望ましい。
授業計画
1 ガイダンス:テクストの確認、著者ジョルジョ・ヴァザーリと『藝術家列伝』について、前期(講読1)の内容の確認
2 『藝術家列伝』「ミケランジェロ」講読(1)
3 『藝術家列伝』「ミケランジェロ」講読(2)
4 『藝術家列伝』「ミケランジェロ」講読(3)
5 『藝術家列伝』「ミケランジェロ」講読(4)
6 『藝術家列伝』「ミケランジェロ」講読(5)
7 『藝術家列伝』「ミケランジェロ」講読(6)
8 『藝術家列伝』「ミケランジェロ」講読(7)
9 『藝術家列伝』「ミケランジェロ」講読(8)
10 『藝術家列伝』「ミケランジェロ」講読(9)
11 『藝術家列伝』「ミケランジェロ」講読(10)
12 『藝術家列伝』「ミケランジェロ」講読(11)
13 『藝術家列伝』「ミケランジェロ」講読(12)
14 『藝術家列伝』「ミケランジェロ」講読(13)
15 授業のまとめ:「ミケランジェロ」に現れた美学思想
その他
教科書 ヴァザーリ(田中英道・森雅彦訳) 『芸術家列伝―レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ―』 白水Uブックス
成績評価の方法及び基準 平常点(50%)、授業参画度(50%)
毎回出席を取る。出席率が50パーセントに満たない受講生は、評価対象外とする。
オフィスアワー 水曜日12:00~13:00、2号館21202

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