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教育の歴史

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科目名 教育の歴史
教員名 渡部 宗助
単位数    2 学年    2 開講区分 文理学部
科目群 コース科目
学期 半期 履修区分 選択
授業テーマ 第2次世界大戦後の日本の教育
授業のねらい・到達目標 第2次世界大戦後の「世界における日本」、その「教育の歴史」を講義中心の授業を行います。第2次世界大戦における日本の敗北は、その後の世界、特に対アジアにおいて大きな意味がありました。それは日本国憲法に謳われた理想の実現でしたが、そのために「教育の力」におおきな期待がかけられました。
しかし、その歩みは決して平坦なものではありませんでした。新憲法制定において、事実上日本を単独占領した米国の影響を強く受けたから、その後の世界情勢に翻弄されました。その意味では先ずは、敗戦の受け止め方-ポツダム宣言受諾の仕方-と国民の具体的姿の両面から、教育の歴史も見ておく必要があります。
特に戦後10年までの教育を焦点化します。今日的教育課題に迫る一つの有力な方法と思います。
授業の方法 毎回の授業で、レジメを配布します。表面に授業内容の概要、裏面に資料を載せます。また「双方向」の授業の方法・手だてとして、授業の度にコメント用紙を配布し、その日の授業についての感想、質問、意見を求めます。それらを次回の授業に反映させるような仕組です。授業中の受講生の発言の組織化、思考の集団化が目標ですが、それは難しい。
履修条件 特にはありません。戦後といっても20世紀後半の2分の1の期間が対象、世代論的には3世代が関する教育の歴史です。同時代史的関心を持って、受講生の先達として特に祖父・母世代の受けた教育(体験)と受講生自身との対話を期待します。
「教職に関する科目」ですが、教職志望学生だけに特化することはしません。
事前学修・事後学修,授業計画コメント 「教育」は教室の中だけで行われるものではありません。政治・経済の影響も強く受けます。親や地域社会の願いや利害も反映されます。
大学生になるまでの学校教育、家庭や地域の教育を今一度振り返って欲しい。
授業計画
1 戦時下の教育-教育の政策・制度と学校教育の現実
2 敗戦-ポツダム宣言受諾への道と「玉音放送」
3 「8・15」-その時の学校、そして日大は?
4 米国占領下の「民主化」の「教育改革」とは
5 日本国憲法、特に「26条」の意義
6 米国対日教育使節団報告書と教育刷新委員会
7 教育基本法の制定と教育立法・行政
8 「6・3・3・3」学校制度-小学校から大学まで「男女共学」
9 新しい「義務教育」(6・3)、特に新制中学校の多難な出発
10 新制「高等学校」が目指したもの
11 新制「大学」の発足-その時の日大は?
12 教育・就学機会均等の現実
13 国際情勢の緊迫下の日本の「講和独立」
14 戦後の教育改革への世論と評価
15 まとめ-戦後改革と今日の教育課題
その他
教科書 教科書は使用しません。
参考書 吉田裕 『アジア・太平洋戦争 (岩波新書)』 岩波書店 2007年 第1版
半藤一利 『日本のいちばん長い日 (文春文庫)』 文芸春秋 2006年 第1版
岩波書店編集部 『子どもたちの8月15日 (岩波新書)』 岩波書店 2005年 第1版
田中克彦 『漢字が日本語をほろぼす (角川SSC新書)』 角川マーケテイング 2011年 第1版
松崎運之助 『学校-夜間中学 (幻冬舎文庫)』 幻冬舎 2008年 第1版
戦後の教育史に関する参考書は、授業において随時紹介します。
成績評価の方法及び基準 平常点(20%)、授業内テスト(70%)、授業参画度(10%)
講義への「コメント」(出席状況反映)を平常点として評価に含めます。
オフィスアワー 授業終了後、本館2Hの講師室。
備考 E.Mail :
 [email protected]

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