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上代文学特殊講義4

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科目名 上代文学特殊講義4
教員名 遠山 美都男
単位数    2 課程 前期課程 開講区分 文理学部
科目群 国文学専攻
学期 前期 履修区分 選択
授業テーマ 『日本書紀』を読む
授業のねらい・到達目標 今回は『日本書紀』巻第28(天武天皇紀上)を取り上げる。これは天武の王権を生み出すことになった内乱(壬申の乱)を描くので「壬申紀」と呼ばれるが、そこで内乱はいったいどのように描かれているだろうか。事実の詮議や表現・文体の批評などにとらわれず書き手の歴史観にまでふみ込んで味読を試みたい。それは「壬申紀」が『日本書紀』編纂の起点と考えられるからである。
授業の方法 参加者とともに毎回『日本書紀』の該当箇所を読み、書き手が何を伝えようとしているかを皆で考える。しかる後に学説史をふまえて解説を加える。
授業計画
1 ガイダンス(参考文献の紹介、調査・研究の方法)
2 近江大津宮の暗雲
3 隠せる謀りごと
4 吉野に立つ
5 天下二分の兆し
6 天照大神を遥拝
7 大海人追撃を断念
8 飛鳥奇襲
9 赤色の兵士たち
10 合言葉は金
11 大友皇子、山前に死す
12 大伴吹負、かく戦えり
13 神託
14 凱歌の陰に
15 まとめと展望
その他
教科書 坂本太郎・家永三郎・井上光貞・大野晋 『日本書紀(五)  (岩波文庫)』 岩波書店 1995年
参考書 遠山美都男 『壬申の乱 (中公新書)』 中央公論新社 1996年
西郷信綱 『壬申紀を読む (平凡社選書)』 平凡社 1993年
早川万年 『壬申の乱を読み解く (歴史文化ライブラリー)』 吉川弘文館 2009年
倉本一宏 『歴史の旅 壬申の乱を歩く』 吉川弘文館 2007年
成績評価の方法及び基準 平常点(50%)、授業参画度(50%)
出欠状況や授業中の発言・発表、取り組みかたなどにより総合的に判断する

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