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宗教史特殊講義3

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科目名 宗教史特殊講義3
教員名 合田 秀行
単位数    2 課程 前期課程 開講区分 文理学部
科目群 哲学専攻
学期 前期 履修区分 選択必修
授業テーマ 現代人の心に息づく神話的思考を《身体》という視点から考察する
授業のねらい・到達目標 東西の宗教思想の展開を《身体》という視点から多角的に考察する。前期では、中国古代思想、東アジアに展開した仏教、さらにそれらの影響を受けてきた日本古代思想を取り上げる。古代思想として取り上げるが、東洋医学の身体観・諸宗教における修行論は、現代においても実践・応用され、現代におけるそれらの意義が再検討されていることも事実である。そのような現代的な視点も考慮していきたい。
授業の方法 身体論の先駆者である湯浅泰雄(1925-2005)氏の著作『身体の宇宙性』を用いて、テキストを輪読しながら、講義形式で進める。また、随時、質疑応答や討論の時間を持って行きたい。
履修条件 宗教史特殊講義4とともに履修することが望ましい。
事前学修・事後学修,授業計画コメント 次回の範囲を指示するので、予めテキストを精読して臨むこと。
授業計画
1 ガイダンス 神話的思考 宗教的宇宙観における東洋と西洋
2 中国古代思想の形成(1)神政君主と祖霊崇拝 ─儒教の宗教性
3 中国古代思想の形成(2)秦漢帝国の思想状況 ─信仰習俗と方士の出現
4 中国古代思想の形成(3)中国古代科学の思想 ─自然観と修行論の形成
5 東洋と西洋の思考様式(1)混沌と秩序 ─易の思想
6 東洋と西洋の思考様式(2)因果性と共時性 ─東西の時間-空間論
7 東洋と西洋の思考様式(3)東洋医学の身体観
8 技術的思考(1)技術の哲学としての易
9 技術的思考(2)人間と宇宙の感応
10 技術的思考(3)瞑想における人体と宇宙
11 技術的思考(4)技術的自然観 ─修行と卜占
12 東アジアの仏教(1)修行と神秘体験
13 東アジアの仏教(2)道教と仏教の交流
14 東アジアの仏教(3)仏教思想の中国化過程 ─天台・華厳の宇宙観
15 東アジアの仏教(4)中国仏教と日本仏教 ─密経の即身成仏論 レポート提出
その他
教科書 湯浅泰雄 『身体の宇宙性 東洋と西洋 (岩波人文書セレクション)』 岩波書店 2012年
参考書 講義内で適時、紹介します。
成績評価の方法及び基準 平常点(40%)、レポート(60%)
講義に取り組む姿勢と講義内容を踏まえたレポートとによって、総合的に評価します。

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